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探偵学園Qの二次創作っていうか、自分的補完な話をひとつ。
先月ドラマが最終回を迎えたのですが、
一番がっかりしたのがケルベロスだったんですよねぇ。
七海にガツンと殴られて、鼻血ダーッ!歯がポロポロッ!
自分としては、もうちょっとカッコいい悪役の終わり方を期待してただけに、
アレはちょっと・・・orz
なので、あの殴られたシーンを自分の中で修正補完しちゃいました!
原作漫画の方は読んでいないので、
テレビを見たイメージのケルベロスと七海ってことで。
まぁ読んでやるよ!という方は追記の方へ♪
「好敵手」(ドラマ・探Q最終回、めざせ、カッコいいケルベロス!な補完話)


「さっきからそこに隠れているのはわかっている!
 ケルベロス、さぁ出て来い!」

七海は薄暗い林の中、こちらの様子を伺う黒服の男を見つけると、
大声でそう言い放った。
七海の鋭い視線の先、細い枝が密集した部分がざわりと不気味にさざめきだす。
わずかな沈黙の後、肩をすぼめた一人の男が木々の間から現れた。
口許に不敵な笑みを浮かべた男、ケルベロスである。

「これはこれは七海くん、脚の具合はいかがです?」

口端を上げ、にやりと笑うと、ちらりと七海の脚を伺い見た。
脚を引き摺っていたのを見ていたのか。
七海の顔が苦々しく歪む。

「こんな傷、ちっこい蚊に刺されたようなもんだ。
 それよりケルベロス、いい加減に観念したらどうだ!
 キングハデスもユリエって女も、残念だがお縄になっちまったぜ。
 これで冥王星も終わりだな!」

七海の言葉に、ケルベロスはさもおかしいと云った風に、
腹を抱えて笑い出した。

「さぁ。私には何のことかさっぱりわかりませんが」

人を食ったようなケルベロスの物云いに、七海の怒りが爆発した。
いきなりケルベロスの顔面めがけ、右ストレートを炸裂させる。
もろに七海の重い拳を食らったケルベロスは、数メートルほど飛ばされ、
地面に叩きつけられた。

「はっ、たいしたことないな、ケルベロス!もう降参するか!」

緩慢な動作でよろりと立ち上がったケルベロスは、口許を押さえながら、
上目遣いに七海を睨みつけた。
切った口許から流れた血をぺロリと舐めると、また七海を見てにやりと笑う。

「何笑ってるんだ!次いくぞ!」

ズカズカと七海がケルベロスに近づき、もう一発と拳を後ろに引いたとき、
目の前に立っていたケルベロスがスッと消えた。
まるで蝋燭の炎を吹き消したように、フッと目の前から消えたのである。
「なにっ!」と目を瞬かせ、慌てる七海の背後に、音もなくケルベロスが現れた。
すばやく七海の背後から腕をまわし、七海の首をぐいぐいと締め上げる。
息が詰まり、「ぐぇっ」と蛙が潰れたような声を出した七海の耳元で、
ケルベロスはそっと囁いた。

「まだまだ甘いですね、七海くん」

手をばたつかせてもがく七海の顔の前に、
ポケットから取り出した銀色のペンダントをかざし、
ゆっくりと左右に揺らし始めた。

「もう少し遊んであげてもいいのですが、私も忙しいもので・・・」

ケルベロスの云うことが聞こえているのかいないのか、
七海の瞼は重くなり、意識が朦朧とし始めた。
やがて、ケルベロスの腕に凭れるようにカクンと首を項垂れてしまう。
ケルベロスが七海の首にまわしていた腕を外すと、
どさりと地面に倒れ伏した。

「また会いましょ、七海くん・・・」

足許に転がる七海を覗き込み、くすっと笑ったケルベロスは、
ぱんぱんと服についた埃を払うと、その手をポケットに突っ込んだ。
そしてゆっくりと、もときた林の方へ歩き出す。

ざわざわと木々が揺れ、辺りが急に暗くなる。
少し調子の外れた口笛が、
湿った風に乗っかって、眠る七海のもとにも聞こえてきた。
Secret

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